肌トラブル2

すこやかな肌のための生活習慣やスキンケアとは ここからは具体的なポイントについてご紹介します。

適切なスキンケアと規則正しい生活習慣で、「肌のバリア機能」、「肌のターンオーバー」をすこやかにキープしましょう。 

◆ターンオーバーって何?

肌の細胞が一定の周期で生まれ変わる仕組みを「ターンオーバー」といいます。肌(皮膚)は、表皮(ひょうひ)、真皮(しんぴ)、皮下組織(ひかそしき)の3つが重なってできていますが、ターンオーバーは肌の一番外側にある「表皮」で起こっています。

◆ターンオーバーの仕組み

表皮は、肌の外側から順に「角層(かくそう)」「顆粒層(かりゅうそう)」「有棘層(ゆうきょくそう)」「基底層(きていそう)」という4つの層に分けられます。
このうち、表皮の一番内側にある基底層でつくられた細胞が分裂して新しい細胞をつくり、少しずつ形を変えながら肌の外側の層に向かって押し上げられます。角層まで到達した細胞がやがて垢となって剥がれ落ちることで、表皮の細胞が生まれ変わります。


約4週間かけて肌は生まれ変わる

健康な肌の場合、ターンオーバーは約4週間で起こると言われています。
まず、基底層にある「基底細胞」が分裂することで新しい細胞がつくられます。この細胞が角層に押し上げられるまでに約2週間かかります。その後、細胞が角層にとどまって皮膚を保護するのに約2週間、合計で約4週間かかります。


◆スキンケア 

スキンケアでは「肌を摩擦しない」、「肌のうるおいを逃さない」ことが基本です。たとえば洗顔のときに、肌をゴシゴシこすり洗いしていませんか?強すぎる刺激は角層を傷つけ、肌荒れを招きます。洗顔料はたっぷり泡立て、泡をクッションにしてやさしく洗いましょう。熱いお湯は角層から保湿成分を取り去ってしまうので、ぬるめのお湯ですすぐことも大切です。 洗顔や入浴後は、角層から水分が逃げやすい状態なので、すみやかに保湿しましょう。化粧水で肌にうるおいを与え、乳液でうるおいを持続させます。乾燥が気になる季節は、基本のアイテムにより保湿力の高い成分が入ったクリームをプラスするのもよいでしょう。 

◆紫外線も日焼けによる乾燥を招くとともに、肌内部のコラーゲンを傷つけ、シワやたるみを引き起こします。日焼け止めやUVカット効果のある化粧下地、帽子や日傘などで肌を守り、日差しの強い夏だけでなく、一年を通して紫外線対策を行いましょう。