基礎化粧〜乳液〜

今回は乳液について話していこうと思います。
まず、乳液は、どんな働きをするの?


乳液の役割

乳液には、肌の水分蒸発を防ぐ役割があります。化粧水で肌にうるおいを補給しても、油分不足だと水分が蒸発してうるおいが逃げてしまうことに。それを防ぐには、乳液で油分を補うことが必要です。また、硬くなった角層を柔らかくして、なめらかな肌へと導きます。保湿ケアにはマストなアイテムです。

乳液をサボるのは良くないです。

「化粧水で十分うるおっているから乳液はいらない」「乳液はベタつくので苦手!」などの理由で、化粧水のみでスキンケアを終わらせたい方もいるかもしれません。でも、乳液は化粧水と同じくらい、スキンケアにとって大切な役割を果たしているのです!

乳液を塗らないと肌はどうなる?

乳液を塗らないと、せっかく化粧水で補給した水分が蒸発して肌が乾燥します。その結果、肌ダメージを受けやすい状態になって、シワなどのエイジングサインの原因になることも!
さらに、外からの刺激に対する肌のバリア機能が低下するため、肌トラブルを招きやすくなってしまうことも。手間を惜しまず、乳液までしっかりケアするのが、美肌づくりには重要です。

乳液は、大きく分けて3つの種類があります。同じ乳液でもカテゴリーが違うと、まったく異なる特徴を持っています。シーンによって上手に使い分けて、美しい肌を目指しましょう。
以下では、乳液の種類について解説していきます。

1.乳液といえばコレ!いつでも使える「保湿乳液」

保湿乳液はその名のとおり、肌を保湿するために使われるタイプの乳液です。肌に水分と油分を与え、健やかな状態に保ちます。主に就寝前のスキンケアに使用し、最もポピュラーなタイプであるため、数多くの製品が販売されています。
朝晩のスキンケアはもちろん、日中乾燥が気になったときや、化粧を直すときなどにも使用できます。
肌タイプや年齢、メイクの頻度などを問わず、誰でも1本は持っておきたいタイプといえるでしょう。

保湿乳液の一覧

2.日差し対策に欠かせない「UV乳液」

UV乳液とは、肌を保湿する効果に加えて、紫外線をカットして日焼けを防ぐ働きも備えている乳液です。また、日焼けによるシミやそばかすの防止にも役立ちます。日差しの強い夏場はもちろん、紫外線量が増えてくる春先の外出前にも、ぜひ使いたいタイプといえるでしょう。
なお、UV乳液は寝る前のスキンケアで使用することはおすすめできません。この紫外線をカットする成分は、肌にとって負担になるためです。また、汗にも強い処方であることから、肌に成分が残りやすい特徴を持っています。そのため、使用した際には必ずクレンジング剤を使ってしっかりと洗い流しましょう。
夜のスキンケアでは保湿乳液、日に当たる前はUV乳液と、上手に使い分けることが大切です。


3.化粧下地もこれ1本でOK!「ティント乳液」

ティント乳液とは、保湿乳液と化粧下地が一緒になったものを指します。化粧水で肌を整えた後にこれをなじませれば、すぐにファンデーションを乗せてメイクをスタートできます。
また、最近ではほとんどの製品がUVカット効果を兼ね備えているので、日焼け止めも不要です。ただし、UV乳液と同様に、就寝前のスキンケアでの使用はおすすめできません

あなたの肌はどのタイプ?自分に適した乳液の選び方

「理想の乳液」は人によって大きく異なります。たとえ肌がきれいな友人が愛用している乳液を真似して使ったとしても、友人と自分とで肌質が違えば、期待したような効果は得られないでしょう。乳液選びは、自分の肌状態を正しく把握し、適した製品をきちんと見極めることが必要不可欠です。
ここからは、乳液を選ぶ際に気をつけたいポイントを、肌タイプ別にご紹介していきます。

1.顔のテカリに悩んでいるオイリー肌の方

皮脂が多く分泌されるオイリー肌の方は、油分が少なめの乳液を選びましょう。油分が少ないタイプは、さらっとした化粧水に近いテクスチャーのものが多いので、ベタつきが苦手な方も気持ち良く使えるはずです。
ここで注意したいのは、油分は少なくても、保湿成分は多いものを選ぶことです。肌の水分量が少なくなると、それをカバーするために、皮脂がさらにたくさん分泌されます。「肌をしっかりと潤して、油分は少なめ」。これがオイリー肌の方にぴったりな乳液となります。

脂性肌用の乳液の一覧

2.いつも肌がカサつく乾燥肌の方

乾燥肌の方は、保湿成分がしっかりと入っているかどうかを必ずチェックしましょう。乾燥肌の場合は、ついつい油分でフタをすることばかりに着目しがちですが、肌の中に水分がなければフタをしても意味がありません。特に若いうちは、乾燥肌でも油分量は足りているケースも多いものです。

乾燥肌用の乳液の一覧

セラミド入りの乳液の一覧

目的別にチェック!どんな乳液を選ぶべき?

使用するタイミングや自分の肌質以外にも、乳液を選ぶ際にチェックしたいポイントはあります。それは、「自分がどんな肌になりたいか」という点です。
以下では、目的別に適した乳液についてご紹介していきます。

1.年齢に応じたケア

エイジングケア成分が配合された乳液を使ってみましょう。具体的なエイジングケア成分としては、ヒアルロン酸やコラーゲン、セラミド、レチノールなどが挙げられます。

エイジングケアの乳液の一覧

2.目の周りや口元の小ジワを撃退したい!

目や口の周りの小ジワは、乾燥が大きな原因です。そのため、とにかく保湿力にこだわって乳液を選びましょう。
保水力に優れたセラミドヒアルロン酸が入っているものなどを選ぶよいでしょう。また、気になる部分には重ね塗りするなどして、使う量を惜しまないこともポイントです。


乳液もたくさんの種類がありますね。
なかなか自分に合うものがない。と悩んでる方も多いと思いますが、何かの役に立てたら嬉しいです。